V系バンドは今!? Libraianとビジュアル系について

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 かつては一世を風靡した物の今現在はゴールデンボンバーを除き非常に下火になっていると思われているそんなビジュアル系ですが、最近では主に海外を舞台にしてその人気は復帰の兆しをみせてきています。ドイツやフィンランド、そしてインドネシア、メキシコといった場所までも、その人気が波及しているというのです。そんなビジュアル系ですが、古株であるMALICE MIZER、FANATIC CRISIS、SHAZNA、La'cryma Christiはヴィジュアル四天王とかつては呼ばれていてていました。90年台に日本人の心を掴んだビジュアル系、しかし、La'cryma Christiの解散後に出来たLibraianも今現在は一体どんな活躍を行っているのかよくわかりません。MALICE MIZERもGackt以外はあまり日本のテレビでは見かけないのではないでしょうか? そんなビジュアル系がどこにいってしまったのか、そもそもビジュアル系とは何なのかについて詳しく説明していきます。

ヴィジュアル系とは

 そもそもヴィジュアル系とは、日本のヴィジュアル系バンドたちのその奇抜な衣装と、音楽スタイルから始まったものですが、そのスタイルは、ゴシックロックにルーツをもつものが多いです。アメリカではヘアメタルとも呼ばれているそのスタイルは、日本においては、そのヴィジュアル(メイクやファッション)面だけが受け継がれ、1980年代後半頃〜1990年代、音楽性とは関係ないところで、ゴシックを基調としたダークで中性的なものへと発展していきました。和よりのものや洋よりのもの、そして、それぞれの世界観に違いはありますが、基本的な根本となるルーツは殆ど同じものなのです。また、2000年代に入ると、ドイツやフィンランドといった場所で、日本のビジュアル系とされるバンドたちが活躍し始めているというニュースが報じられるようにもなりました。これまで、日本人以外のビジュアル系バンドは、まがい物だとされ、評価を下げられるきらいもありましたが、ドイツ人の「トキオ・ホテル」というビジュアル系バンドがメジャーでヒットを飛ばしたことから、世界中であらゆる人種の人が、このビジュアル系というストリームの中に飛び込んできています。既にその言葉は「Visual Kei」として海外でも伝わるほどまでに成長しているのです。

日本のヴィジュアル系音楽が世界に影響をおよぼす

 これに関して異様に思う人もいるかもしれませんが、そう思う人は海外において、ロックスターに憧れる人物がビートルズやエアロスミス、レッド・ツェッペリン、KISS、クイーン、ローリング・ストーンズといった名前を上げるように、LUNA SEAやX JAPANそしてL’Arc~en~Ciel、DIR EN GRAY、the GazettEの名前を上げることが珍しくなくなってきているという現状をご存知でしょうか?

 インターネット上に無数に存在するPVやアニメの主題歌、そして、ライブの映像などといった海賊版的なものも含まれてはしまうのですが、そういった世界の境界線を超えてアクセスできるコンテンツの隆盛によって日本のヴィジュアル系を新しく知って、それに影響を受けた人物が、独自にヴィジュアル系バンドとして活動を始めて着ているのですが、これは日本の「ヴィジュアル系」を、それぞれの国の独自の文化や、言語体系、そして、彼らの目から見たカッコイイ日本、そしてクールな日本語、彼ら自身がヴィジュアル系に見出したクールさを元に、これまであったものと融合しながら独自のスタイルを生み出しており、今現在も進化を続けています。彼らはTOKYOに憧れを持ち、実際に世界中のミュージシャンが憧れる聖地としてのブランドを確立し始めているのです。また、彼らは同時に、かつて日本を震撼させたスター達が、自らの国にやってきてライブをしてくれる事を望んでおり、実際に、海外に拠点を移して活動している日本のビジュアル系バンドもあるほどになっています。もはや、これはタダの一過性の流行ではなく既に「ヴィジュアル系」が「日本の文化」として世界中に認知されている証左といってもいいのではないでしょうか。特に今後はこうした海外で誕生したビジュアル系バンドが今後の大きな鍵を握るのかもしれません。

何故日本の文化として認知されているのか

 これの大きな側面は、日本に大昔からあった歌舞伎が原因なのではないかと言われています。確かに衣装としては派手であったり奇抜といったこともそうですし、女型という要素に関しても、一つの特徴を踏襲しているように思えます。海外の人で、このスタイルをクールに思っている人の一部にはこれを歌舞伎のリバイバルだとしているという人も多少ながらいらっしゃいます。勿論、かつての歌舞伎のような前時代的なかっこよさではなく、それを今の時世にあったものへと昇華し、様々な有名ビジュアル系バンドが隆盛を極めてきたことが、一つの文化として尊敬を集めている原因とも言えるのかもしれません。

それでは今の日本のビジュアル系はどうか?

 それでは今の日本のビジュアル系が全て多大な評価を集めているかというと、やはりこれは違うと断じなくてはならないでしょう。特に、La'cryma Christiの解散後に出来たLibraianに関しては既にその全貌がつかめないものになっておりますし、その上、詐欺まがいな宝石商売をやっているといった黒い噂まであります。これまで四天王と呼ばれていたバンドに関しても原型をとどめている物が殆ど無く、悲しいことに、新興のビジュアル系バンドもそのなりを潜めています。それは一体何が原因なのでしょうか?

多く言われているのが海賊版

 メインとなる理由に、海賊版が横行し、それを享受することがあまりにも一般化しすぎてしまったということがあげられるかもしれません。特に顔ファンにとって、音源といったものが不要になり、様々な付加価値がなければ売れなくなっているという悲しい現状もそうかもしれません。海外では音楽として、そしてビジュアルも含めて一つの作品として楽しむきらいが勿論、ありますが、海賊版に関しては日本以上だとも言われています。勿論ライブに関しては日本以上に活発であり、そちらでの収益はあげられるものの、円盤の売上に関しては比較的さんさんたる結果だという話も聞きます。しかし、海外のヴィジュアル系バンドはそんなことには負けていません。

フェイクと呼ばれたものが本物になりつつある

 それでも何故、ビジュアル系を続ける若者、そしてバンド活動を続ける若者がいるかと言うと、やはり共通するのは「カッコイイから」という一点に集約されます。特に海外では日本人ではないビジュアル系に関してフェイク扱いするきらいがありましたが、それにもめげずに続け、今は受けいられています。これまではそうした女形とも言えるメイクにかんして全くの理解が得られず、偏見にまみれていたものの、そこも解決されていっています。バンドメンバーが組めないといった問題にもめげること無く、己の好きな音楽を信じて突き進んでいるのです。売上面で厳しいところもありますが、最近はこれに関してはspotifyといった無料、もしくは定額制で聞ける音楽配信サービスなどを利用してマネタイズしていたり、オンラインライブや、ファンが楽しめる活動、ファンに活動を支援してもらえるような形へとどんどんと変化していっているのです。これにはやはり日本も負けてはいられないといったところですし、色々と学ぶところも多いかと思います。これまでフェイクと呼ばれてきたものが、今現在は本物として歴史に名を刻み始めているのですから。

日本のビジュアル系の昔と今から学ぶ!

 そこで、まずは日本のビジュアル系に関してしっかりと現状を把握し、ファンとしては、そして新しいバンドとしてはどのようにしていけばいいのかという反省点を得るためにも、今一度どのようなものが隆盛を極め、どのようなものが今も残っているのかについて見つめなおしてみる必要があるでしょう。特に、La'cryma Christi、そしてLibraianに関しても、今後の復活や、再燃に関してのヒントはやはりそこにあるのではないかと私は睨んでいます。

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